別記事でクリニックの広告戦略について書きましたが、ウェブ戦略の重要性については異論はないと思います。ウェブページを作成するクリニックは多いと思いますが、管理運営を業者任せにしていたり、作成してから放置したりしている方もいるのではないでしょうか。今回は、私がクリニックのウェブページ管理に利用しているサービスをまとめます。私は一介の開業医なので、技術的な細かいことは、より詳しいサイトを参照してください。
SEO対策とは
ウェブ対策でまず話題に上がるのが、SEO(Search Engine Optimization)になると思います。検索エンジン最適化のことですが、具体的にはどういうことなのでしょうか。
ヒトがウェブページにアクセスする場合、ほとんどの場合、検索エンジン(Google, Yahooなど)にキーワードを入力して検索し、検索上位に表示されたページを見ることになるでしょう。
実際、自然検索の1位に表示されれば、クリック率が21.12%ですが、2位では10.65%、3位は7.57%となり、2ページ目ではほとんどクリックされることはありません。
つまり、検索に引っかからなければ、インターネット上ではクリニックが無かったことになってしまうわけです。だからこそ、検索上位に表示させるようにしのぎを削るのですね。
ざっくり言うと、クリニックのウェブページが自然検索の結果として表示されるとき、その順位をあげるための対策のことを、SEO対策と言います。
現行のSEO対策に有効な手段
Googleは常にサイトの信頼性を評価するアルゴリズムを常にアップデートしています。
大幅なアップデートが大体年に1回くらいのペースで行われ、その度に検索順位に変化が起こります。
かつては、外部リンクをたくさん貼ることでサイトの信頼性が上がり、上位表示されていたこともありましたが、現在それはほとんど無効と言って良いような状況になっています。
また2018年8月のgoogleアルゴリズムのアップデートで、かなり順位の入れ替わりが起きたようです。私のサイトも大きく順位を落としてしまったので、そこからウェブサイトの信頼性を高めるために改訂を重ねています。
このように創造主たるgoogleが新たなアップデートを生み出してくるため、小手先の技術に頼ったSEO対策は無効と言って良い時代になりました(ブラックハットSEOの終焉)。
こんな時代にウェブサイトの信頼性を上げるためには、とにかくサイトを利用する方の利便性を上げることと、自分の言葉で表現した情報の充実に努めることです。
利便性を上げるには、サイト構造自体を見直して、内部リンクを使ってツリー構造にしたりするのも良いかもしれません。
コンテンツは、無駄にキーワードを詰め込むようなものでなく、真に患者さんのためになるような情報を発信していくことで、googleからも評価されるようにしましょう(ホワイトハットSEOの隆盛)。
しかし重要なこととして、googleが公表しているガイドラインに出ているタブーを犯すとサイト自体がペナルティを課されて順位を大幅に落とす危険があるので注意してください。
Google search consoleとは
実際に私がサイトを管理する際にはGoogle search console(通称サチコ)を利用しています。
このサービスに自院ウェブサイトを登録すると、クリック数の推移や、検索キーワード毎のウェブサイトの順位、ウェブサイトに流入してくる検索キーワードなどを閲覧することができます。
最初、ウェブサイトを立ち上げたばかりだと、検索数が全然増えずにヘコみますが、こちらで得られる情報を元にサイトのコンテンツを見直したりするのがオススメです。
ざっくりとした自院ウェブサイトの検索エンジン内での立ち位置を知るのに有用なサービスだと思いますので、是非利用してみましょう。
Google analyticsとは
Google analyticsは、サチコよりも詳しく、ウェブサイトを利用した方の情報を集めることができます。
こちらも自院ウェブサイトを登録すると、利用を開始できます。
どの検索エンジンから、どんな端末を使って、どれくらいの時間サイトを閲覧したかなど、非常に細かく情報を集めることができます。
サイト内のフロー(ページからページにどのように移動していったか)をまとめたフローチャートが非常に見やすく、サイト構造を考える際にもとても有用です。
まとめ
私個人ではこの2つのサービスを利用してウェブサイトを管理運営しています。いずれも無料にも関わらず、非常に機能が優れていますので、是非利用されることをオススメします。もちろん他にもたくさんのサービスがありますので、いろいろ試されるのがよろしいかと思います。